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第40話 月夜に想うだけならば

Author: 櫻井綾
last update publish date: 2026-09-27 18:00:49

 あの夜、広場全体を包み込んだ青白い魔法陣は、一瞬にしてすべての魔獣を浄化し、消し去った。

 規模の大きさから、ロロへと魔力を供給していた私もかなり消耗したようで、私はその後すぐに眠り込んでしまい、気がついたときには、見慣れた寝室にいた。

 あとからミオに聞いたところによると、あれだけの魔獣の襲撃があったにも関わらず、奇跡的に死者はでなかったそうだ。

 怪我人も軽傷ばかりで、すぐに治療を受けられたと聞き、ほっと胸を撫で下ろした。

 一体どうして、あんな街中に突然、魔獣の群れが現れたのか――それについては、王室が中心となって調査が続けられているそうだが、進展がないそうで。

 あの日を皮切りに、王都付近で魔獣の目撃情報が急増し、今では、騎士団もかなりの忙しさだという。

「ジュリエッタ様のことは、引き続き僕がお側でお守りいたしますから、どうかご安心ください!」

 大きな瞳を険しくして、ミオが気合いたっぷりにそう言ってくれのが、とても嬉しかった。

 

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